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株式価値を利益ベースで計算する

前回の記事(株式価値と株主資本)で、Fくんの株式を買おうとしたAくんでしたが、その話を聞いていたBくんが「もっと高い値段で買う」と言い出しました。

Bくん 「Aくんの計算は間違っているワケじゃないけど、僕なら260万円で買うよ。」
Fくん 「えっ?それだと損をしちゃうよ?」
Bくん 「何も親切心で言っているワケじゃないんだ。僕がBくんの株式を260万円で買うとするよね。その株式に対して、1年目の実績から毎年26万円の利益が上げられることが予想できるんだ。つまり、Bくんの株式を260万円で買うということは利回り10%の投資をすると言うことなんだよ。」
Fくん 「なるほど!利回り10%の投資なら悪くないね。でも、すぐに会社を清算したら損しちゃうよ。」
Bくん 「会社をすぐに清算するということは現実的な話ではないんだよ。会社を清算するには株主の許可がいるし、儲かっている会社を清算する意味がないだろ?」
Fくん 「たしかに・・。と言うことは株式は利益ベースで計算するのが正しい方法なんだね。」
Bくん 「唯一絶対の指標というワケではないのだけど、多くの投資家が株価を判断する際に、一番重要視している基準であることは確かだよ。」

PER (株価収益率)

株価を利益ベースで計算するときに利用される指標を「PER」と呼びます。

PER = 株価 ÷ 1株あたりの利益

100をPERで割ると利回りを求めることができます。(例 : 100÷PER5倍=20%)

PERは他の投資先と比較することで、高いか?低いか?を判断することができます。例えば不動産投資の実質利回りが7%だったとします。これに対してあなたが買おうとしている株式のリスクが高いと判断すれば「利回りは7%以下(PER14倍以下)が適正」であり、株式のリスクの方が低いと判断すれば「利回りは7%以上(PER14倍以上)が適正」ということになります。

高いPER、低いPERの理由

色々な企業のPERを計算してみると、PER8倍と言うところもあれば、PER30倍と言うところもあります。その違いは何なのでしょうか?

様々な理由があるのですが、最も主要な理由は「利益成長の期待度」です。

(1) 株価 : 1000 、 利益 : 100 、 PER : 10倍
(2) 株価 : 3000 、 利益 : 100 、 PER : 30倍

上の2つの企業では、あきらかに(1)の株式がお買い得だと思いますよね?しかし、数年後に(1)の企業の利益が100のままなのに対して、(2)の企業の利益が500まで増えていたらどうでしょうか?

実は(2)の方がお買い得だったと言うことになりますよね。

このようにPERは未来の予想利益を折り込んでいるのです。ただし、ブッチャは「未来の利益を予想することは専門家でも非常に難しいため、現時点での利益と過去数年の利益を元に計算するべきだ」と考えています。

そのため、あまり高いPERの銘柄を買うことはオススメできません。また、PERが高くなる原因には「人気」「知名度」という実体価値とは関係のない要素も含んでいるので、低PER銘柄にこそ旨味があります。

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