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株式を売りたい!

企業 S
資本金 1000万円
経営者 Aくん
株主 Bくん(200万円)・Cくん(200万円)・Dくん(200万円)・Eくん(200万円)・Fくん(200万円)

企業Sは初年度に130万円の利益を上げることができました。この130万円の使い道は「30万円を配当(1人6万円)」「100万円を内部留保」することにしました。

その数週間後にFくんが「株式を売却したい」と言いました。

株式価値を株主資本ベースで計算する

話し合いの結果、Fくんの株式は経営者の「Aくん」が買い取ることになりました。それではいくらで買い取れば良いのでしょうか?

Fくん 「できるだけ高く買いとって欲しいな。」
Aくん 「金額は決まっていますよ。元々の資本金が1000万円+初年度に内部留保したお金が100万円=1100万円ですよね。」
Fくん 「うん。そうだね。」
Aくん 「Fさんの株式所有率は全体の20%だから、1100万円の20%で220万円です。」
Fくん 「たしかにそうだけど、なんだか納得いかないなぁ。」
Aくん 「では、もしFさんから株式を買い取った次の日に、会社を清算することになったとします。すると、会社の所有しているモノをすべて売却して1100万円のお金が出来ます。株主5人でこのお金を分配すると1人あたり220万円です。私がFさんから220万円以上の価格で株式を買い取ったら、損をしてしまうことになりますよね?」
Fくん 「そっか〜。220万円という価格が適正なんだね。納得したよ。」

PBR (株価純資産倍率)

株価を株主資本ベースで計算するときに利用される指標を「PBR」と呼びます。

PBR = 株価 ÷ 1株あたりの株主資本

PBRは1倍が適正値であり、1倍を下回っているときは企業が過小に評価されていると言われています。

実際にPBRを使ってみる

トヨタ自動車のファイナンス情報 (Yahoo!ファイナンス)

2005年2月10日の「トヨタ自動車」の株価をもとにPBRを計算してみます。

株価(4,160円) ÷ 1株あたりの株主資本(2,602.72円) = 1.60倍

あれ?1倍を大きく上回っていますね。なぜでしょう?

実は株価はPBRだけでは決められないのです。PBRはとても重要な指標ですが、他にも様々な要素が絡んで株価が形成されているのです。

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