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■ 投資家にとっての株式市場の役割
「株式の価値と株主資本」や「株式の価値と利益」からも分かるように、株価というものは唯一絶対の値段が決まっているワケではなく、個人個人の考え方や計算方法で変わってきます。
そこで、その間を取り持つのが「株式市場(証券取引所)」です。
例えば、買いたい人と売りたい人が5人ずついたとします。
買いたい人 : 1100円、1050円、1000円、950円、900円
売りたい人 : 1100円、1150円、1200円、1250円、1300円
このような場合には、1100円で買いたい人が1100円売りたい人の株を買うことができます。単純に考えれば、売りたい人より買いたい人が多ければ株価は上がり、買いたい人より売りたい人が多ければ株価は下がります。
■ 投資家にとっての株式市場のメリット
- ・ 騙されて需給関係からかけ離れた値段で株を買ってしまうことがない
- 上の例で説明すると、1100円で買いたい人が1300円で株式を買ってしまうことがないと言うことです。常に需給関係を反映した値段がつくことになります。
- ・ いつでも売買することができる
- 株式市場には多数の参加者がいるため、いつでも株を売買することができます。ただし、規模が小さい企業は、株式の取引が少ないため売買が難しいケースもあります。この売買のしやすさを「流動性」と呼びます。
- ・ 透明性の高い企業情報を知ることができる
- 株式市場に上場している企業には厳しい情報公開が義務付けられています。そういった透明性の高い「情報」を参考にすることで、投資家は安心して株式を購入することができるのです。
メリットを明確に認識するために「あなたの街にある上場していない会社の株式を買いませんか?」と持ちかけられたときに、上の3つが当てはまるか?を考えてみてください。
■ 企業にとっての株式市場の役割
企業にとっての株式市場の大きな役割は「知名度&信頼度のアップ」と「資金集め」です。
- ・ 知名度&信頼度のアップ
- 消費者に向けた知名度アップ効果もありますが、ビジネスの世界での知名度アップ効果が大きいでしょう。また、上場企業というだけで「信頼度」が高くなります。その結果、優秀な人材が集まりやすくなるなどの効果が見込めるのです。
- ・ 資金集め
- 多くの人に1人1人「出資」をお願いするのには限界がありますよね?ところが株式市場に上場していれば「新しい株式を発行しますよ」と言うだけで多くの資金を集めることができます。
つまり、企業にとっての株式上場とは「さらなる発展」のための手段なのです。
■ 国内の株式市場
・ 東京証券取引所
・ ジャスダック
・ マザーズ
・ 大阪証券取引所
・ ヘラクレス
・ 札幌証券取引所
・ 名古屋証券取引所
・ 福岡証券取引所
国内の株式市場です。ただし、投資家はこの株式市場をほとんど意識しなくても株式取引をおこなうことができます。一応、このようにたくさんの株式市場があるということだけは覚えておいてください。
■ ちょっぴり用語説明
- ・ マーケット
- 株式市場を指します。「今日のマーケット」「マーケットの動き(値動き)」「マーケットニュース」といった使われ方をします。
- ・ 上場
- 株式市場に登録することを指します。また、株式市場に登録している企業を「上場企業」と呼びます。「東証一部上場」「東証一部上場企業」「店頭上場」といった使われ方もします。
- ・ 店頭市場
- ジャスダックの以前の名称です。いまだに「店頭市場」と呼ばれることが多いようです。また、店頭市場を略して「店頭」と言った使われ方をします。
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